渋谷と原宿の中間点、AiiA Theater Tokyoで公演中の『ママと僕たち』、略してママ僕観劇してきました。
テニミュ経験者が多くて!目が足りないです!
(赤澤燈くんばかり見てましたが)以下偏り気味の感想・レポです。がっつりネタバレします。
2015年もっかい!いち!「ママと僕たち」感想はこちら
感想
ママと僕たち、シリーズとしては2作品目。
前回『ママと僕たち』(公式サイト)も観に行きましたが、それよりも面白くなってます。
2作品目ではありますが、前回の作品を見ていなくても十分に楽しめます。
しかし前回を観ていればより楽しめる!といった感じ。
今回出演の公彦役の原嶋くん、前回のママ僕にも出演していてそのときもハム彦のあだ名で呼ばれていました。
また、馴染みのしんじろうお兄さんと密会する地下30階わんぱくスタジオ。前作も登場した怪しげな場所に思わずハム彦も「デジャヴ」を感じます。
「デジャヴ!」と原嶋くんが叫んだ場面では会場内の至るところでくすくすと笑い声が聞こえました。多分前作見た方なんでしょうね!
私も「あるあるw」と笑ってしまいました。
今回『ママ僕』シリーズ初観劇の友人と観て参りましたが、初『ママ僕』でも十分楽しめるようです。
テニミュに何度か一緒に行っている友人でしたが、一番最初の感想が「原嶋くんマジ天使」でした。
テニミュキャストが多いことからもわかりますが、女性客が圧倒的に多いこの『ママ僕』。
テニミュ出演暦のあるキャストで推しがいればより楽しめますし、きっとテニミュが好きなら楽しめると思います。
見所
是非!!見てください!!
というより私得場面を中心に挙げます。
バブバブポンポンでの平田さん演じるワルオと燈くん演じる東馬のアイコンタクト
今回のママ僕のシーンを思い出そうとしたときに真っ先に思い浮かぶのがこのふたりの関係性。
ワルオと東馬は血の繋がった兄弟ではないものの、両親同士が付き合っていて結婚も考えている間柄。
実際に兄弟になる可能性は十分にあるわけで、再婚していない状態でもお互いを兄弟のように思っています。
ふたりの仲が良さそうでそれだけでも嬉しいのですが、バブバブポンポンでお互いにアイコンタクトを交わし、目が合うと楽しそうにより笑顔になるところが!とても良かったです!!
しんじろうお兄さんの「言っちゃおう!」のコーナー
日替わりです。
役に関係なく「言っちゃう」コーナーです。
少し話がかわりますが、チケットもぎりの方がイケメンお兄さんしかいないことで(私の中で)有名なこの『ママ僕』。
実はもぎりのお兄さんたちも役者なんですよね。
正体はしんじろうお兄さんのバックダンサーとして体操服で踊るお兄さんたち。
体操服イケメンが客席通路に降りてくるしんじろうお兄さんの「言っちゃおう!」のコーナー。
燈くん、染谷さん、亜飛夢くんも体操服で客席に下りてきてダンスをします。私得。
体操服のイケメンと、衝撃的な「言っちゃう」内容が見所です。
冷凍庫で固まるトーマスを溶かすシーン
トーマス役染谷さんが魔女の力で大人になって、一足先に大人になった他のベイビーたちがいるであろうスーパーに向かった場面。
最初ハム彦とワルオが冷凍マグロで殴り合いをしていたのも大いに笑うポイントではありましたが、冷凍庫のあまりの寒さに固まってしまうトーマスをどうやって溶かすか、というのも日替わりのようです。
私の観劇した回では携帯電話の番号で溶かそう、ということで「090-3…」まで言ったところで溶けたトーマス。
「今本当に言おうとしてましたよね?」と染谷さんのコメントで会場大盛り上がり。
他の方のレポを拝見したところ、ワルオ役平田さんがキスをしよう、という展開になったとのこと。
今回トーマス役染谷さんの日替わりが大変多く、染谷さんファンにはたまらない舞台になっていると思います。
気になりキャスト
赤ちゃん組は皆天使でした。
公彦(ハム彦)役原嶋元久さん
前作から引き続きの出演。
のんびりした、間延びするような喋り方が可愛い。天使。
他のベイビーが一癖捻くれているような子が多い中で、正統派の純真無垢な赤ちゃんです。
前作から引き続き赤ちゃん役で出演している、ということもありますし、そもそものハム彦の舞台上における人間関係が他と違うんですよね。
他の赤ちゃんにはママ、もしくはパパがいて、ストーリーの中心人物として登場します。
しかしハム彦のママ、パパは物語に関わりません。
他の赤ちゃんが自身のママのピンチを助ける!パパの嘘を本当にする!と魔女の力を借りて大人になる一方で、ハム彦が大人の姿になるのは自分の両親のためではありません。
中心人物でありながらも、どこかこの『ママ僕』という物語からは一線隔てている赤ちゃんのイメージ。
語り部的な役割を担っている箇所もありますし、親のためではなく友達のために一緒に動いています。
この話の誰もが結構自分本位に動いている中で、ある意味傍観者のようにこのママ僕に関わるハム彦役の原嶋くん。
今回シリーズ2作目ですが、3作目もあるならば是非ともハム彦として、再び演じて欲しいです。物語は語り部がいないと始まらない。
蛇足感想
個人的に感動したのがカーテンコールで座長平田くんに「じゃあ元ちゃん!」と挨拶指名されたとき。
原嶋くん、平田くんから下手側にいたのにさも上手側にいたかのように名前を呼ばれはしたものの、「げんちゃんなんて呼ばれて原嶋くん現場に馴染めてる!」と何だか嬉しくなりました。
私が行った回では原嶋くんのお母さんも観劇されていたようです。
ひとりでポケモンやっているイメージしかなかったので、現場に馴染めている原嶋くんにほっと一安心しました。
天現寺トーマス役染谷俊之さん
デザイナーの息子で個性派。
フライヤーではメガネをかけてエリート気取ってますが、実際エリートじゃなかったです。残念な赤ちゃん。
染谷さんのどこが印象に残ったか、というと日替わりのしんじろうお兄さんの「言っちゃおう!」のコーナー。
歌に合わせて各々が暴露話やネタ話をするのですが、そこでの染谷さん人気率が高い回での観劇だったようで。
平田さん「染谷!ブログの写真ムラムラすんだよ!」
ちょうどその平田さんの告白のとき、染谷さん通路に下りてきていて私の斜め後ろで踊ってましたが、「えっ!?」と平田さんのことちらちら見ながら踊ってました。
ムラムラってwwwどういうことwww
と思いながら観劇後に染谷さんのブログを一緒に観劇した友人と見ましたが、女子のような染谷さんしか写ってませんでした。
ナチュラルに「進撃の巨人」のアルミンのコスプレしてる染谷さんに動揺を隠せない。
男らしさがない……ムラムラしちゃうのもしょうがない気がする……笑
燈くん「そめちゃんの化粧品こっそり使ってました!」
このママ僕という現場で染谷さん?染様?どういう扱いなんです??
仲が良さそうで何よりです。全国氷帝でも燈くんと染谷さん共演でしたもんね。
染谷さん「昨日亜飛夢に告白されました!」
からの、
亜飛夢くん「そしてOKもらいました!」
「!!?」ってなります。なりませんか。
しかしここまでくると「ネタか、染様愛されてるな」と思いますが、この告白全体を振り返ってみるとどこまで本気かわからない!
最初のほうで発表してた原嶋くんは「好きな女の子と朝まで一緒にいたい!」みたいな告白でした。
もし原嶋くんの告白がただのネタで、本当は心にもない嘘偽りの言葉だとしたら、私は世界の何を信じればいいんですか……。
改めて考えても燈くんの化粧品の告白は本当のように思えます。
ここで一番の問題は平田くんの告白は果たして嘘か真かになってくるわけですよね。
誰か真相を教えてください。
感想まとめ
ママ僕って独特の世界観があるなぁ、と前作から感じていましたが今回も『ママ僕』ワールド全開でした。
例えば開演暗転時BGM、小さい頃に聞くような、どこか懐かしさを感じるピアノの音。
赤ちゃん演じるキャストが連呼する、小学生が好きそうな品のない単語のオンパレード。
一方で大人の色恋沙汰や、欲にまみれた汚い世界。
子供特有の善悪がつかない、でも一生懸命で思わず応援したくなるような感覚を持った赤ちゃんたちと、打算的で考えて行動している大人たちの対比のギャップが凄い。
個人的には、保育園の場面での赤ちゃんの人形と役者の動きのシンクロが凄く好き。
あの演出を見ると「あぁ、ママ僕観にきたなぁ」となんだかしみじみと感じてしまいます。
始まりから終わりまで『ママ僕』を存分に感じました。
子供の無邪気さと、大人の汚さと、楽しさと、泣きたい気持ちと。
ころころと色々な感情が動く、ある意味忙しい舞台ではありましたが、決して疲れるというわけではなく、観劇後の「もう一度観たい!」が強い舞台です。
こちらの公演、今週末の11日日曜までやっているようなのでお時間ございましたら是非ともAiiA Theater Tokyoまで足をお運びください!
公演概要
『ママと僕たち~おべんきょイヤイヤBABYS~』
2014年5月2日(金)~11日(日)@東京:AiiA Theater Tokyo(アイア シアタートーキョー)
スタッフ
脚本・演出:村上大樹(拙者ムニエル)
キャスト
平田裕一郎 / 原嶋元久 / 赤澤 燈 / 染谷俊之 / 水石亜飛夢 / 湯本健一 /
米原幸佑 / 森山栄治 / 宮下今日子 / 野口かおる / 宮本奈津美 / 千代田信一 / 今井ゆうぞう /
小林高鹿 / 中尾ミエ
ストーリー
大好評を博した『ママと僕たち』から1年、新作が遂に登場!
わんぱくBABYSが、お受験スクールを舞台にバブバブします!その0歳児クラスでは、早くも 、“おバカチーム”vs“エリートチーム”の対立が深まっていた・・・!
大嫌いな『おべんきょ』の他にも、ふがいないパパに苛立ったり、悩めるママを心配したりと、赤ちゃんたちの悩みは尽きない。
そんなある日、なんと奇跡が起きて、赤ちゃんたちが大人の姿に大変身!自由を手に入れた彼らは、ママのピンチを救うため大冒険に繰り出すが・・・!?今回もポップな歌とダンスがテンコ盛り!
世界初(?)赤ちゃんたちが歌って踊るハートフルコメディ“ママ僕”シリーズ第2弾、いよいよ開幕です!
(公式サイトより引用)
公演公式サイトはこちら