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「黄金のコメディフェスティバル2016」チョキチーム感想

2016年9月21日
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シアター風姿花伝で絶賛公演中の「黄金のコメディフェスティバル2016」を観てきました!
観に行ったのはチョキチームのOLヴィーナスはちみつシアターと劇団鋼鉄村松の2団体。
女所帯と男所帯の全く違った2団体の公演で、1度で2度美味しかったです。
以下感想、レポートです!
※全体感想に関しては具体的なネタバレは避けますが、劇団毎感想ではネタバレしております。これから観に行かれる方はお気をつけください!

全体感想

ひとつのお芝居が1時間弱で、尚且つ2団体の演劇を楽しめるような企画を私ずっとずっと前から楽しみにしてまして……!
というのも懐かしの「ガチゲキ!!」、もう2年前なんて嘘でしょう!?
「ガチゲキ!!」劇団鋼鉄村松 × Mrs.fictions感想はこちら

2013年から始まり、4回目となる今回の「黄金のコメディフェスティバル2016」、初めて観に行きましたがとても面白かったです!
コメディフェスティバルの名の通り、お腹の底から笑ってきました。
お笑いだけでなく演劇なのでストーリーがあり、笑いがあり、驚きがあり、笑いがあり、涙があり……。
演劇ジャンル:「楽しい作品」好きの私にとって、この企画はドストライクでした。
コメフェスは劇団鋼鉄村松目当てで足を運びましたが、他の団体、今回のチョキチームであればOLヴィーナスはちみつシアターも併せて観劇できるんですよね。
お目当て団体も観れ、新しい団体にも出会えるのって楽しいなと思いました。

ひとつだけ、個人的に残念だったのは、「黄金のコメディフェスティバル」は投票によって優勝を争う企画でもありますが、今回チョキチーム観劇だけでは投票権が得られないこと。
グー、チョキ、パーの計3チーム、今フェスティバル参加の全6団体を観劇しないと投票することができません。
全て通うのは日程的にも難しいですし、知らない団体のチームだと終演後のロビーが賑やかな中で誰に話しかけることもできず、居た堪れない気持ちで帰路につくのが何だか悲しくて……笑
せめて観た2団体だけでも投票できたらいいのに!来年観に行けたらちゃんとアンケート書きます。

OLヴィーナスはちみつシアター感想

概要

OLヴィーナスはちみつシアター

『星くず14号 ~PLAY』

ストーリー

「さあ、GAMEの始まりです…」
好きだから確かめたい…。一つの真実を求め、一つの決意を胸に、一つの会社に就職する、OL。しかし…Gが現れた時…どこにでもあるような会社は、どこにでもはない会社へと!ありえない巨大怪獣決戦!OLも会社も日本も巻き込んで、戦いの果てに知るのは絶望からの愛、そして希望…なんてそんな事ある?
はい、あなたの隣でもあるのですっ。
はちみつシアターの全方向型エンターテインメント!OL女子のBODY&コメディ、見逃すと…残業っ!!
(公式サイトより引用)

スタッフ/キャスト

制作:吉田千尋
出演:田渕恭子 / 氏家康介 / 郡司みわ / 秋元佐和紀 / 栗野未悠
前園幸子 / 若尾桂子 / 津賀保乃(天才劇団バカバッカ) / 塩澤葉子

OLヴィーナスはちみつシアター観劇感想

昨今話題の「シン・ゴジラ」ネタを使っていて、旬な作品。
始めはストーリー展開に中々ついていけず「つまりどういうことだ???」となっていましたが、話が進むにつれて「なるほど!!」と徐々に謎が解けていきました。
この『星くず14号 ~PLAY』はきっと1度では理解できない……!
そういう意味でお話の中に入り込めなかったのは残念です。

ただ、女優さんたちがみんな個性豊かで、ギャルゲーの主人公になった気持ちでした。
ガングロギャル、元AV女優、元アイドル、元ヤンキー……一部紹介だけでもあふれ出る個性!
そんな個性豊かな女子の中から無意識に推しを探していました。セーラさんが可愛いかったです!!
セーラさんは袴姿の世間知らずなお嬢様。オスランさんを引っ叩くときの本気さに息を呑みましたが、あの、オスランさん男性じゃないのでその一発とばっちり……!笑

出会い系とゴジラと私

出会い系で「イーグルさん」を名乗る男性とお付き合いしているHN「カラス」さん。
それまで何年も引きこもっていた彼女が「イーグルさん」に(直接ではなく)出会ったことで整形手術をし、外に出て働くところからが今作の始まり。

ストーリー詳細は割愛しますが、『星くず14号 ~PLAY』における出会い系とは、の感想を。
出会い系の運営(サクラ)側は嘘を吐くことでお金をだまし取ります。
そのお金を消費者を巻き込んだ競馬のようなイベントで従業員の賞与として支給するほどに会社は安定しているよう。
では、「出会い系運営側が悪なのか?」と問われると首を縦に振れないのが、今作『星くず14号 ~PLAY』です。
結果的にはずっと引きこもっていた主人公グーが架空の男性「イーグルさん」のおかげで整形し、自信を持ち、外に出て働こうと一歩踏み出すことができました。

グーだけでなく、騙された女性たちは出会い系を退会して現実と向き合って生きていくスタートを切ったのだ、と綺麗にまとめられているものの、個人的にはもやもやした箇所もあるんですよね……!
もし私が出会い系に関わるとしたら企業側ではなく、グー、つまり消費者側で騙される未来しか想像できないので、自分の送った自撮写メを「ゴジラwww」と笑われるのを想像したらツラすぎて……\(^o^)/
整形して人生変わるにしても、ゴジラとあだ名がつく自分が惨めで、何だかもう悲しくなってしまいました。

企業側の真意より、「騙されて馬鹿にされる側に感情移入しすぎて楽しめきれなかった」の一言に尽きます。

劇団鋼鉄村松感想

概要

劇団鋼鉄村松

『MARK(x):まーくえっくす 』

ストーリー

その日、だらしない毎日を送る無職の男の前に空間を破って現れたのは、「悪の組織に征服された平行宇宙」からやって来た悪の女幹部だった。
この世界をも征服し、全てを組織によって管理されたディストピアにしようとする女。流されるままに支配されていた男は、パソコンのHDDの中のエロフォルダを見られそうになった時、ついに自由を求めて反旗を翻した!
(公式サイトより引用)

スタッフ/キャスト

脚本・演出:バブルムラマツ
出演:ボス村松 / サラリーマン村松 / キラー村松Jr. / グレートニュームラマツ(以上、劇団鋼鉄村松)
小山まりあ / 草野峻平 / 吉田覚丸(株式会社アリエス)

劇団鋼鉄村松感想

とても好みの作品でした。もう!もう!色んな意味で好き!!
劇団鋼鉄村松さんは何度か作品を観劇させていただいており、ボス村松さんのあれが今回は出オチなのか途中で披露するのか観劇前に考えるのも楽しいです笑

宇宙ものというかSFがやや苦手ジャンルなのですが、「私SF苦手だっけ??」感じてしまうほどに楽しめました。
suicaを失くしキャッシュカードの再発行もできずバンドの練習はおろかバイトにも行かなくなったひろゆき、ひろゆきしか友達のいないバンド仲間の鈴木、悪の組織の女幹部エプシイ。悪の組織の総統に正義のヒーローフリーダムV、バイト先の店長とこちらの作品も中々に個性豊かな面々です。そのキャスティングぴったり!と断言できるくらいに皆さんぴったりで!
最終的には「ひろゆきとエプシイ、そして鈴木」と明らかになる関係性に感動しました。鈴木がアウェイ!!!

好きな場面

小山まりあさん演じるエプシイがとても可愛いです。可愛さ引き立てる衣装はオーダーメイドとのこと!
以下、印象深かった好きな場面を挙げます。

  • 総統とフリーダムVの「表裏一体、どこか似ている」というツッコミどころしかないやり取り
  • 夢見がちな鈴木にエプシイが若干引きつつ諭す場面
  • エプシイがひろゆきマーク1のその後と向き合う場面
  • ひろゆきのHDDエロフォルダの作品名をエプシイが読み上げる場面
  • ひろゆきが用意したプレゼントをツンデレ発揮しつつ受け取るエプシイ
  • エプシイがひろゆきマーク2の元へ帰りたい気持ちを打ち明ける場面

一番はエロフォルダ公開処刑のシーン。ほんっとうに居た堪れなくて、でも笑ってしまいました……笑
ひろゆき……ジャンルが偏っているっていうか、それ思いっきり誰のこと意識してるか丸わかりのラインナップすぎて……!もう告白しちゃいなよ……!

ひろゆきという男

「けいおん!」に影響されてバンドを始めようと顔合わせには行ったものの活動せず、バイトを始めてもsuicaを失くしてバイト先にいけず、お金をおろすにもキャッシュカードも失くしており免許も持っていないため再発行ができない、駄目な男、ひろゆき。
異世界から女の子が現れないかな、と夢のようなことを言っていたら本当に女の子、エプシイが現れます。
喜ぶのもつかの間、悪の組織の女幹部だったエプシイにひろゆきは場の流れで奴隷にされますが、予想外にその生活は中々に快適なもの。
奴隷の証の首輪はエプシイの意思ひとつで爆発する欠点があるものの、1日当たり必要なカロリー計算をしてくれて、おはようおやすみの時間もばっちり管理、suicaにもキャッシュカードにもなる、とても便利な首輪です。
エプシイと首輪に管理されたひろゆきがずっと駄目なだけではなく、少しずつ成長していく過程、エプシイへの想いを育む様子が45分の中ですっきりとまとめられていました。

ひろゆきという存在は沢山の分岐点で無数の、MARK(x)の存在になります。
ひろゆきマーク2がエプシイとの別れで「どのひろゆきもエプシイを想い続けるから」と告白をし、そしてその言葉通り、ひろゆきMARK(x)たちは彼女の奴隷であり続けた伏線回収が衝撃的でした。帰路で「まさかひろゆきだったなんて……」としか話せなくなりました。

優勝凱旋公演を既に発表されているのが気が早いながらもとても楽しみです。
是非ともちゃんと、“優勝凱旋”できますように!!

【10/7追記】

表彰式終わりました。
最優秀作品賞(グランプリ) 劇団鋼鉄村松
優秀作品賞 スズキプロジェクトバージョンファイブ#コメフェス

— 黄金のコメディフェスティバル(コメフェス (@come_fes) 2016年9月25日


優勝おめでとうございます!!賞総なめの勢いで受賞してらっしゃるのすごい!!
そして!!最優秀俳優賞に推しの!小山まりあさん!!本当に本当におめでとうございます!!

最優秀俳優賞 小山まりあ
優秀俳優賞(4名) 乱、氏家康介、ボス村松、山田亮#コメフェス

— 黄金のコメディフェスティバル(コメフェス (@come_fes) 2016年9月25日

公演概要

黄金のコメディフェスティバル2016

2016年9月16日(金)~25日(日)@東京:シアター風姿花伝

概要

コメディの魅力をもっともっと多くのお客様へ――。
演劇におけるコメディ作品の魅力を広めるべく、
話題の劇団を中心に毎年夏に開催されているイベント、
それが「黄金のコメディフェスティバル」!(通称、コメフェス!)
2013年よりスタートし、今年でついに第4回目となりました!

毎年「新しくお気に入りの劇団が増えました!」と
たくさんの声をいただくこのフェスティバル――――――
そう、コメフェスは沢山の新しい劇団、沢山の俳優を知る絶好の出会いの場!!!!

選りすぐった話題の6団体が、一人でも多くの皆様と出会うべく、
黄金の作品をギラつかせてシアター風姿花伝に乗り込みます!
演劇界に新たなコメディの歴史を刻むべく、黄金の夏を一緒に過ごしましょう!!
(公式サイトより引用)

公式サイトはこちら

出場団体

スズキプロジェクトバージョンファイブ
劇団ICHIGEKI☆必殺
OLヴィーナスはちみつシアター
劇団鋼鉄村松
集団asif~
アナログスイッチ

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カテゴリー: 舞台 タグ: 小山まりあ, 舞台

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