この度赤坂ACTシアターで上演の、「マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝」、通称マギレコ舞台観劇してきました。
メインキャストがひらがなけやきちゃん!全然キャストさんわからない!
となりながらも一観劇趣味のマギレコプレイヤーとしてワクワクで観てきました。
以下、ネタバレありの感想です!
(舞台とは関係ありませんがアニメ化も!!!おめでとうございます!!!とても楽しみです!!!!!)
感想
可愛い楽しい最高です。
けやきちゃんが想像以上にかわいくて……!ストーリーもわかりやすいしもやもやしない終わり方!
演技の拙さを感じる部分や台詞回しがなんだか言い辛そうだな、と思う方はいましたが、物語が進んでいく内にその違和感はあまり気にしなくなりました。
これに関してはなんというか、自分の中で完璧な演技力を求めていない作品だったのかな、と。頑張りやきらきら、成長を見たいテニミュと似た分類で無意識の内に観劇に臨んだのか、「みんな動いてる……頑張ってる……」とそれだけで感無量でした。
舞台と銘打っているので歌いださないのを初日までイメージしていましたが、蓋を開けたらがっつりミュージカルでした。
特にまどかや杏子がキャラクターを意識した歌い方。
他の子も普通に台詞発しているときより歌っているときのほうがイキイキして見えました。そりゃ普段アイドルで歌って踊ってますものね!!
踊るといえば歌いながらのダンスが可愛いのは勿論でしたが、殺陣も見所です!
フェリシアの大きなハンマーやさやかの二刀流、杏子やちよの槍、見る人によって推し武器が違いそうなので是非プレゼンを聞きたいところですが、私の一番好き武器はまどかの弓。
まどかのパニエ盛りのふわっとしたスカートで敵を避けてターンしながら矢を放つ丹生さんの立ち回りがすごくカッコ可愛いです。全まどマギファン見てくださいお願いします。
自分の脳内補完も兼ねて公式さんのダイジェストPVリンク貼っておきます。みんな!!見てください!!!!!
☆情報解禁③ダイジェストPV☆
そして、舞台「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」公演ダイジェストPVが完成!!
渾身の映像をお見逃しなく!これを観たら、また劇場に足を運びたくなること間違いなしです!#マギレコ #舞台マギレコ pic.twitter.com/jvdQCrIzLM— 舞台「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」公式 (@stage_magireco) 2018年8月31日
キャストさんが可愛い、再現度が高いのももちろんですが、昨今の2.5次元舞台らしいプロジェクションマッピングの使い方でした。
演出の児玉明子さん、どこかでお名前聞いたことあるなと思ったら、NARUTOの舞台や「女海賊ビアンカ」での演出も手掛けられていました。
美内すずえ×ガラスの仮面劇場「女海賊ビアンカ」感想はこちら
この方の演出、ワクワクするので好きなんです!!
最近では自分の感覚にどハマりする演出で作品を手掛けてくださる方のありがたさを痛感しています。
ゲーム組からしたら「わかるわかる!あの頭のスコップほしくて周回してるから!!」と少し複雑な気持ちになりつつも、初見さんにも安心して薦められる綺麗なプロジェクションマッピングでした。
原作比較ポイント
原作ファンからしてもあまり不自然でない改変で、楽しめて観れました。
ストーリーは、
- 口寄せ神社のうわさ
- ミザリーウォーターのうわさ
- 名無しさんのうわさ
を中心とした構成。ももこ、レナ、かえでがいないので絶交階段のうわさは触りだけ。
備忘録的に原作と比較して気になったポイント挙げてみます。
ドッペルなし
ゲーム本編、口寄せ神社で魔力を使いすぎたいろはが魔女化せず、ドッペルを使うシーン。
今回のマギレコ舞台ではドッペルのドの字も出てきませんでした。
プロジェクションマッピングも綺麗だったのでどんな風に表現するのかな、と思っていたのでなかったことにされてしまったのが少し拍子抜け。しかしこれはこれで今回のストーリーだけなら滞りなく進みます。
マミさんに因縁をつけられることもなく平和に大団円しました。やったねいろはちゃん!
常に魔法少女衣装
制服と魔法少女姿で着替え大変そうだな、と思ったらそもそも制服なんてもの存在しませんでした。
ドッペルといい、この着替えなしといい、いっそすがすがしいです。笑
モブに聞きこみをするときはマギレコモブで多用される単色の影絵で表現されていました。
みかづき荘で皆が和気藹々としているときにも魔法少女姿なのがどうにも不思議な絵面です。お家にいるときくらい変身解いてリラックスしよう!?
うわさの歌
「アラもう聞いた?ダレから聞いた? 」と噂を広める使い魔のようななにか(ウワサさん)。
このうわさの詳細はミュージカル調でキャストが歌いあげます。
歌詞になっているうわさの内容もプロジェクションマッピングされるのでマギレコ未プレイの方でも内容がわかりやすい親切さ。
しかも本業がアイドルの方々ばかりなので演技力よりも断然歌唱力が高いんですよね……!
やちよさんやみたまさん、さなちゃんのうわさの歌が好きです。スターンダローン!!!
気になりキャスト
語彙力皆無なので申し訳ないんですけど、皆さん最高でした。
私の中でアンサンブルさんの表現力が素晴らしい舞台は満足度が高い、というジンクスがありますが、今回のマギレコ舞台はまさにこのジンクス通り。
ミザリーウォーターのうわさでのカウントダウンシーンが一番アンサンブルさんたちの能力の高さを垣間見ることができます。
あとこれだけは言わせてください、みふゆさんの「やっちゃん」の呼び方が完全にただの元仲間とかそういう関係超えてません???
二葉さな役潮紗理菜さん
さなちゃん出てくるのは2幕、原作の「ひとりぼっちの最果て」シーンだったのですが、この2幕最高すぎてさなちゃん2幕しか出ないの勿体ないな????と異議を申し立てたいところです。
今回のキャラビジュでも、原作でも、他の推しがいるのであまり気にせずに観劇に臨みましたがこの潮さんのさなちゃんがどストライクで………!
二葉さなという少女は、家でも学校でも存在を必要とされず、「私を透明にしてください」と願って魔法少女になりました。
さなちゃんの内気さや自信のなさを土台とした心境変化、二度の決別。
透明少女の自分に居場所を作ってくれたウワサのアイちゃんとの決別、自分を必要としなかった家族との最後の繋がりへの感謝の言葉を添えての決別。
アイちゃん、そしていろはとの関係性が特に丁寧に演じられていて、さなちゃん推しではなくてもこれはさなちゃん推しにならざるを得ない……。
(というかこれさなちゃんに限らずですが公式さんの集合キャラビジュより実際動いているキャストさんやキャストさんが発信している写真のほうがよっぽど可愛いです!!キャラビジュで損してる!!)
潮さんさなちゃんの一番見てほしいシーン
フィナーレソングで魔法少女が勢ぞろいするシーン、マギレコ勢とまどマギ勢が自然と分かれる中でほんの数秒ほど、さなちゃんがひとりぼっちになってしまうんです。
さなちゃんがうつむいてしまってさなちゃんの孤独を推し量るばかりに勝手にツラくなっていたところ、さなちゃんにそっと手を取って笑いかけるいろは。
絶望と悲しみから安心と希望への変化を10秒で感じ取れます。
いろはがさなちゃんの救世主であるのは勿論ですが、私の救世主でもありました。ありがとういろはちゃん、さなちゃんを救ってくれて……!
八雲みたま役門田奈菜さん
みたまさんが本当にみたまさんだと噂で聞いていたのですが本当にみたまさんでした(語彙力皆無)。
台詞もすごく聞き取りやすいし、声の雰囲気がゲームで想像していたのとぴったり!
ミステリアスだけど茶目っ気のあるみたまさんでした。
私の表現レパートリー不足すぎるんですけど、マギレコ勢は満場一致でこのみたまさんは納得できるはず!
みたまさんは魔法少女ながら一度も戦わず、「調整屋」として神浜の魔法少女のソウルジェムを調整して強化する、中立の立場にいる少女。
そんな異質な存在であるみたまさんですが、いろはや鶴乃との関わりが印象深かったです。
鶴乃に「いろはちゃんのこと追いかけてあげて」と気遣うシーン、みたまさんのミステリアスさはありながらも他人を思いやれる優しい少女であるみたまさんの本質が表れていました。
門田さんのみたまさん、本当にみたまさんすぎてリピートできたらみたまさんもっと好きになってしまう……。
環いろは役柿崎芽実さん
いろはがほんといろはでした……!
台詞回しがとても自然で、真っ直ぐで明るくて、誰よりも優しいいろはらしさが最高でした。
「ストラーダ・フトゥーロ」等のゲーム内必殺技名も叫んでくれたので大満足です。ありがとういろはちゃん。
いろはだけでなくマギレコ勢はアニメ制作決定したばかりなので、キャラクター分析もまどマギ勢よりかははるかに難しかったはずですが、そんな中でよくぞここまで固めてくれたなと感謝するばかりです。
「いろは可愛い」というよりかは「イケメン主人公かな……」となる場面のほうが多かったです。みんなの精神的救世主。
いろはの戦闘スタイルと衣装感想
戦闘スタイルはクロスボウを用いるいろは。
他が結構派手な得物なので「すごい!武器!!!」みたいな感想は浮かばないのですが、天音姉妹を相手に戦うシーンで蹴り技炸裂してたことのほうが印象深いです。
いろはちゃん圧倒的武闘家でした。イケメン。
衣装の話をします。
舞台だけの話でなくて私いろはちゃんの魔法少女姿が大好きなんです。実際舞台で観てみたら「好き」以外の言葉が見当たりません。
あの、ひらひら……可愛い……好き……。
黒インナーが原作よりも濃い目ですが、それよりもケープとマントが大好きで……!
これも推し衣装分かれそうですが私は断然いろは衣装を推します。前からみても後ろからみても可愛いなんて非の打ち所がなさすぎません??
いろはの人間関係
いろはは妹ういを探しています。
度々登場するいろはの記憶の中で邂逅するういに対してより、みかづき荘メンバーに対するいろはの感情の見せ方が好きでした。
ツンやちよを怖いくらいの素直さでデレやちよに変化させていくやちよとの関係姓、フェリシアとさなちゃんの孤独を救う救世主、鶴乃に関してはストーリー上今回深い関係が描かれないのでとりあえず原作本編7章をご覧ください!!!
関係性で言えば、いろはとフェリシアを中心とした場面が一番好きでした。
元々傭兵として戦っていたフェリシアはやちよからも良く思われておらず、最初はチームを組むことさえも嫌な顔をされます。
しかしいろはがフェリシアと向き合い、フェリシアの唯一の宝物を再認識させることでフェリシアが道を踏み外してしまうのを防ぎました。
そんなフェリシアをやちよはみかづき荘に勧誘し、嬉しそうに笑うフェリシアといろはやちよ鶴乃の3人。
4人が笑いあって仲間になったシーンが1幕の個人的見せ場です。4人ともとても幸せそうなんですもの!!
今舞台でいろはは救世主、圧倒的主人公でした。皆を救った分、どうか救われてねいろはちゃん………!
マギレコ舞台化に当たり、思ったことと思っていること
けやきちゃん可愛い、というのをちょっと頭良さそうに書こうとしましたが終着点がよくわからなくなりました。笑
触れるべきか迷いましたがせっかくなので思うところを書きます。
今回、マギレコ舞台化をTwitterのタイムラインで知りました。
まどマギも好き、マギレコもプレイしていてストーリーも把握している、2.5次元に抵抗がないどころか好き、と三拍子揃っていたので最近チケット申し込みさえ疎遠でしたがこの作品はちゃんと先行抽選で申し込んで観劇したい、と思っていました。
公式さんがツイートする新着情報を見ると同時に、楽しみではないどころか嫌悪感を抱いている方がいらっしゃることにも気付きました。
2.5次元舞台、私はかれこれ10年以上馴染みがあるので違和感も嫌悪感もないですが、はじめは「イメージと違ったら嫌だな」と躊躇していたのを思い出します。
実際、キャラ解釈が違うことに心が痛んだこともあります。
しかし自分の解釈と演者さん演じるキャラクターがぴったり当てはまればこれ以上の感動はありません。
2次元での推しキャラ以外を2.5次元で推すこともあれば、2次元では見つけられなかった新しい気付きにも驚かされます。
私はこのマギレコ舞台、楽しみにしていて、観劇して、予想以上の楽しさで終えられました。
ひらがなけやきちゃんを知らない私のようなマギレコユーザーでも、再演も続編もしてほしいくらい大満足の舞台でした。
だからこそ、キャストさんを知らなくても舞台を観に行ったことがなくてもマギレコが好きなら、少しでもこの舞台が気になるなら是非観に行ってほしいですし、2.5次元舞台を10年観てきた経験からしても「すごく面白かった!」とおススメできる舞台です。
キャストさん、スタッフさん、こんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます。
ひらがなけやきちゃんのファンの方、皆さんがこんな素敵な彼女たちを応援してくださったから私が彼女たちを知ることができました。
マギレコファンの同士たち、この舞台は素晴らしい人たちに恵まれて作られています。非難は一度心の内に仕舞って、ちょっとでも歩み寄ることからはじめませんか。きっと素敵な発見や出会いがあると思います。
公演概要
舞台「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」
2018年8月24日(金)~9月9日(日)@東京:TBS赤坂ACTシアター
スタッフ
原作:Magica Quartet
演出:児玉明子
脚本:畑雅文
キャスト
環いろは役:柿崎芽実(けやき坂46)
七海やちよ役:佐々木美玲(けやき坂46)
由比鶴乃役:富田鈴花(けやき坂46)
二葉さな役:潮 紗理菜(けやき坂46)
深月フェリシア役:渡邉美穂(けやき坂46)
鹿目まどか役:丹生明里(けやき坂46)
暁美ほむら役:河田陽菜(けやき坂46)
佐倉杏子役:齊藤京子(けやき坂46)
美樹さやか役:金村美玖(けやき坂46)
巴マミ役:加藤史帆(けやき坂46)
天音月夜役:倉持聖菜
天音月咲役:黒崎 純
八雲みたま役:門田奈菜
梓みふゆ役:大胡愛恵
環うい役:國分亜沙妃
伊地華鈴 / 諏訪百妃子 / 土井千笑 /
長岡美紅 / 中村直美 / 松田恵輪
ストーリー
僕と契約して、魔法少女になってよ。
僕は君達の願い事を何でも一つ叶えてあげる。何だって構わない。
どんな奇跡だって起こしてあげられるよ。
君の願いは…?キュゥべえとの契約によって魔法少女になった環いろはは、ある夢を繰り返し見ていた。それは、自分を「姉」と呼ぶ少女の出てくる夢だ。夢の謎を探るうち、新興都市・神浜市へと辿り着いたいろは。早速“使い魔”からの攻撃を受けるが、そこで最強の魔法少女を名乗る由比鶴乃と偶然出会う。
他の町よりも魔女が強い神浜市では、魔力を強化する必要があると鶴乃から教えられたいろはは、調整屋を営む魔法少女・八雲みたまに、自分の魔力の源・ソウルジェムを見てもらう。ソウルジェムに触れたみたまから、契約を結ぶ時に叶えた願い事を聞かれるのだが、いろはは自分がどんな願い事をしたか、一切の記憶がなかった。
夢の中の少女の謎を知っていると思われる小さなキュゥべえの協力を得て、再び魔女と戦ういろはは、自分の願い事が、妹・ういの病気を治す事だったと思い出す。わずかによみがえった記憶を頼りに、神浜市でういの消息を探していると、「神浜うわさファイル」と書かれたノートを拾う。そのノートの持ち主であるベテラン魔法少女・七海やちよから、最近この町で色々なうわさが現実になっていることを聞かされる。しかも、魔女とは異なる正体不明の敵によるものだという…。その頃、別の町で使い魔と戦っていた魔法少女・暁美ほむらの前に、ういにそっくりな少女が現れた。「運命を変えたいなら神浜市に来て。この町で魔法少女は救われる」と告げたその少女の言葉が気になったほむらは、神浜市へと向かう。
ふたつの町の魔法少女たちの運命が、もうすぐ重なろうとしていた…。
(公式サイトより引用)
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