あけましておめでとうございます。
2015年既に一週間以上過ぎましたが、今年もmicoriaを何卒宜しくお願い致します。
さて、2015年一発目の舞台観劇です。
ミュージカル「忍たま乱太郎」、通称「忍ミュ」。
この度『ミュージカル「忍たま乱太郎」第6弾~凶悪なる幻影!~』の初日に行って参りましたので、感想とレポです。
ちなみに、私の忍たま知識は1年生メイン3人の名前が言えるか言えないかくらいのにわか具合です。
そんなにわかが忍ミュに初挑戦。いつも通り、ネタバレ含みます。
感想
2010年から始まった忍ミュ。
第6弾公演ということもあって、想像していた通りに初見のハードルがとても高い舞台でした。
何も理解しないまま観劇終わってしまった気がします。
物語自体、最後は友情が勝つハッピーエンドのストーリーで分かり易い構成ですし、女性の方だけではなく忍たまが好きなお子様もお楽しみいただけそう。
にわか初見のとてもレベルの低い感想を申しますと、皆同じような衣装ですとね、中々見分けがつかないですよね!!
レベルの高い殺陣に圧倒される舞台
思いの外、演者の体術レベルが高くて圧倒されます。というか忍ミュってこんなにアクティブな舞台だったんですね!
後述しますが、今作品、演技力の面ではじっくりと物語に入り込むことができなかったんですね。
しかし圧巻の殺陣。一見の価値があります。
武器各種を自在に操る体術が素晴らしくて魅入ってしまいました。
役者以外での残念な点
2点、どうしても「これはなぁ……」と思う箇所。
六年生の武器が紹介されるところで上から幕が吊るされる演出があるのですが、初日、潮江文次郎の「袋槍」の幕が落ち、次の立花仙蔵の「焙烙火矢」は幕が裏返しで読めない事態。
それだけならまだワンシーンなので良いのですが、全編通して演者のマイクの音の入りが凄く悪い。
唯一、六年生のバラードが一番聞き取り易く、一年生やくの一の高音の声等、他の演者が何を喋っているのかほとんど聞き取れなかったです。
今回観劇した席が1階席の後方で、ちょうど2階席が屋根になっていたので、音が聞き取り辛い席なのかもしれませんが、それにしてもあまりにも聞こえなすぎます。
何言ってるかわからないって結構致命的ですよ……!中々舞台の世界観にも入り込めない!
あの音響は大問題に感じます。私の推しキャストがいたらアンケートに怒りをしたためるレベル。
役者の力量以外のところで作品を台無しにしちゃうのってあまりにもつまらないじゃないですか……!
一緒に観劇した方が「忍ミュは回を重ねる毎に良くなる。休演日後は演出も変わる」と仰っていたので、忍ミュに関して言えば、初日チケットを取るよりかは公演終了間際のチケットを取ったほうが良いのかなぁと思いました。
忍ミュ初心者が忍ミュの先輩に学ぶ、第6弾忍ミュとは
一緒に観劇した方が前々から忍ミュに通ってらっしゃる方で、有り難いことに終演後に解説をしていただきました。
自分では気付けない気付きを多く得られ、とても勉強になりました!
何度か忍ミュを観られている方には「当たり前」のことかもしれませんが、初忍ミュの私には「ほほぅ……」と目から鱗の発見でしたので、今後忍ミュを観てみようという方のご参考になれば。
今回の第6弾は第4弾の続編
今回の第6弾忍ミュは、「ドクタケ城の雪鬼が幻術を用いて、忍術学園6年生の善法寺伊作、食満留三郎に幻術を見せて疑心暗鬼にさせ、忍術学園の内部抗争を目論む」というのが今回の大まかなストーリー。
一緒に観劇された方曰くの感想として、第6弾は第4弾の続編的なお話のようです。
第4弾を観ていないので、私からはなんとも言えませんが、4弾も観劇された方はより楽しく観劇できるのかな!と!
第4弾が気になってwikiさんや忍ミュ公式サイトを探しましたが、あらすじさえも情報が出ない\(^o^)/
これはDVDを観るべきでしょうか……佐藤流司くん出てるみたいですし……!
ドクタケ忍者隊の武器
冒頭、ドクタケ城忍者隊の殺陣のシーン。
一対一で武器を自在に操り戦う場面、迫力があり、圧倒されながら観ていましたが、そのドクタケ忍者隊が使っていた武器が六年生のものと同じだとは……自力では絶対気付けませんでした……。
六年生の武器がちゃんと紹介されるのはその後。塀の上から解説を入れるくの一ちゃんたちが可愛いです。
小ネタの宝庫
以前の作品の延長や、アニメのネタを所々で挟んできているとのこと。
- 卒業文集での先輩の名前「しいなたいぞう」の名前(以前の善法寺伊作役)
- 仙蔵の喜三太に対する反応
- 昆奈門と尊奈門のやり取り
等。
これまでの忍ミュ作品、アニメを匂わす小ネタを挟んでいるようですので、これまで忍たまを追いかけられていた方は本当に楽しめるのではないでしょうか。
気になりキャスト
1年の忍たまがとてもフレッシュ!!
ここまで子役が出てくる舞台は久し振りに観たので、「幼い!」と衝撃を受けました。
立花仙蔵役荒牧慶彦さん
荒牧さんは声質が……素晴らしい……。
テニミュの甲斐くんの時から感じてましたが、本当によく透った声なんですよね。声フェチの私からしたらドストライクの声です。
声だけでなく、動きに関しても言えば、荒牧さんの特技「剣術」が存分に活かされている作品です。ラケットじゃなくてちゃんと剣を捌いている!
荒牧さん演じる立花仙蔵は、忍術学園一冷静な生徒。
今回、幻術を見せられた伊作と留三郎が見た仲間の裏の顔。
二人が見た裏の仙蔵とは……ただの柄の悪いヤンキーでした。
仙蔵の普段の冷静なキャラクターだけでなく、ヤンキーキャラも楽しめて、まさに一度で二度美味しいなと笑
オネエな文次郎を片足で踏みつけてタバコを吸う(真似をする)シーン、すごく好きですw
また、バラードの際に一年生たちを気にかけていたのが凄く印象的でした。
他の六年生はそこまで気を配っていなかったのに、仙蔵は後輩たちにそれぞれ語りかけるような素振り。
忍たまを知らなくても、このバラードで六年生と一年生の関係が汲み取れた気がします。
土井半助役真佐夫さん
土井先生の立ち振る舞いが好き……。
今作品困ったら仙蔵か小平太を観とけと思って行ったんですが、想像以上に土井先生がイケメンで、土井先生が出てきたら土井先生ばかり見てしまいました。
尊奈門役の小林亮太さんに勝負を挑まれる場面が特に好き。
ちゃんと忍者らしい武器で向かってくる尊奈門を文房具で軽くあしらう土井先生。
出席簿だとか、黒板消しだとかの扱いが流れるように手馴れている!
武器VS文房具でwinner文房具。土井先生が凄すぎるのか、尊奈門が弱すぎるのか……笑
生徒たちのピンチに山田先生と共に颯爽と現れる土井先生がとても素敵でした。
まとめ
忍たま初心者に忍ミュは早いです。せめて予習をしていくべき!(自分への叱咤)
「100%勇気」の曲自体は流石に知っておりましたが、サビに入った途端、周りのお姉様方がさも当然のように踊りだして「振り付け!?えっ!?」と、とても動揺しました。
むしろ踊れないの私だけなんじゃ……。
ステージにいるキャストの振り付けコピーに必死すぎて、近くにきたキャストに全然意識を向けられませんでした。
前々から忍ミュが好きな方にはきっと楽しい作品ではないでしょうか。
特に六年生推しの方は是非!観に行くことを強くオススメします!
伊作と留三郎が幻術で見た、「バカな小平太が実はとても頭が良い」とか、「無口な長次が実はお喋り」、「熱血漢の文次郎が実はオネエ」「クールな仙蔵が実は我侭」とか。
荒牧さんがカーテンコールの挨拶で仰っていましたが、普段のキャラクターとは違う一面が存分に観れる作品だと思うんですよね。
「えっこれ公式でやっちゃうの?」と思わず声が出るくらいに、同人界隈御用達感をひしひしと感じました。
この設定、観劇しながら頭の中でテニミュ展開に置き換えてみたらとても楽しかったんですよ。
真っ先に浮かんだのが日吉だったんですけど、お喋りでテンションが高い日吉とかちょっと面白いじゃないですか。ただのいせだいさんですけど笑
他の方の感想を拝見すると、凄く評判が良いみたいです。
小ネタを沢山挟んできたらしいことを聞いたために余計感じるのかもしれませんが、初見を取り込むよりかは今までのファンに向けて、また、離れてしまったファンを呼び戻す意図の方が強いのかなと。
これだけ絶賛されているのに、いまいち消化不良気味の理由として、私が今回の制作側のターゲット外だったことが一点。
もう一点、音響だとか、役者の演技以外のところで評価が下がってしまったのが物凄く残念です。
公演概要
ミュージカル「忍たま乱太郎」第6弾~凶悪なる幻影!~
2015年1月9日(金)~23日(金)@東京:サンシャイン劇場
スタッフ
原作:尼子騒兵衛 著「落第忍者乱太郎」よりアニメーション「忍たま乱太郎」
脚本:阪口和久
演出:菅野臣太朗
キャスト
【六年生】
善法寺伊作役:安達勇人
食満留三郎役:小野一貴
立花仙蔵役:荒牧慶彦
潮江文次郎役:海老澤健次
七松小平太役:早乙女じょうじ
中在家長次役:北園 涼
【一年生】
猪名寺乱太郎役:大西統眞
津のきり丸役:細川晴太
福富しんべヱ役:藤村真優
鶴町伏木蔵役:古賀瑠
【くの一】
ユキ役:渋谷美憂
トモミ役:高宗歩未
シゲ役:小玉百夏
【ドクタケ城】
稗田八方斎役:幹山恭市
キャプテン達魔鬼役:高橋 光
ドクタケ忍者隊 壱役:宮川康裕
ドクタケ忍者隊 弐役:渡辺隼斗
ドクタケ忍者隊 参役:小笠原竜哉
ドクタケ忍者隊 肆役:湯浅雅恭
ドクタケ忍者隊 伍役:中村利裕
ドクタケ忍者隊 陸役:豊
雪鬼役:横井寛典
【タソガレドキ城】
雑渡昆奈門役:翁長 卓
諸泉尊奈門役:小林亮太
黄昏甚兵衛役:下村尊則“特別出演“
【忍術学園関係者】
大川平次渦正役:迫 英雄
土井半助役:真佐夫
山田伝蔵役:今井靖彦
ストーリー
ドクタケ忍者隊に一人の男が戻ってきた。彼の特異な能力は、忍術学園に対して牙を剥く。
一方、雑渡昆奈門は、主君黄昏甚兵衛に忍術学園の取り込みを命じられる。
それは、悪夢のような光景だった。
六年生の四人が忍術学園を裏切り、ドクタケ勢とタソガレドキ勢に組みして先生を討ち取る。
偽者と入れ替わる先生たち。そして、彼らは下級生たちにも刃を向けた。忍術学園を救うべく、敢然と立ち上がった伊作と留三郎は、裏切り者の同級生と偽の先生たちに戦いを挑む。
はたして二人はドクタケとタソガレドキの魔の手から、忍術学園を取り戻すことができるのか?
(e+(イープラス)Theatrix! Pick Upより引用)