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WBB vol.7『バリスタと恋の黒魔術』感想

2014年11月9日
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本日赤坂の赤坂レッドシアターにて初日を迎えた、佐野瑞樹・佐野大樹兄弟プロデュースのWBB、第7作品目の『バリスタと恋の黒魔術』観劇して参りました。
WBB観劇は3作品目。
瑞樹さんの企画で観るのは初めてでドキドキしてましたが、終演後に「観て良かった」のため息を吐いてしまう作品でした。
以下ネタバレありの感想とレポートです。

感想

冒頭、佐野瑞樹さん演じる店長と高橋龍輝くん演じるアルバイトミズノくんの掛け合い後に挿入される、WBBの公演始まりを告げる暗転。
この数分の二人のやり取りだけでも「あ、これ絶対面白い舞台だ!」と確信すると同時に、期待から胸の高鳴りを感じました。
途中で予想できる伏線の裏切りや、予想通りになったオチを含めて、観客から笑いが途切れない作品でした。

店長と恋がしたい

「お前の寿命と引換に、何でも3つ願いを叶えてやろう」という悪魔に対して、お店の切れている電球の交換(願いひとつめ)、隣のスーパーまで冷凍ピザとトイレットペーパーと台所用洗剤の買出し(願いふたつめ)を頼むなんて普通しないです!
さて3つめの願いはどうする、となったときに「お前もう帰っていいよ(願いみっつめ:仮)」と悪魔に言い放つ店長。
このエピソードだけ見ると店長変人すぎます。
世のお嬢様方からしたら、この店長と恋がしたい、とはならないかもしれません。
しかし私こういう人間的にダメな人に惹かれがち……しかも店長演じる佐野瑞樹さんイケメン……それにバリスタなんてカッコいい……
私の話はさておき、勿論これでは作品名でも使われている「恋の黒魔術」も何もあったものではないので、話はここから展開していくわけですけれども。

簡単なあらすじと役柄だけ補足させていただきますね。
—
4年ほど前にアルバイトとして働いていた女の子、ナツカワ ミナミ(小出由華さん)に恋をしていたらしい店長。
ミズノの「今更訪ねてくるってことは、実は店長のこと好きだったり?告白されちゃったり??」と期待を膨らませるような甘い言葉にテンションを上げますが、実は明日、ナツカワが結婚するとのこと。
店長は式に呼ばれるのが嫌いなようで、ナツカワ曰く「明日の式には呼ばなかったが、やっぱり直接伝えておきたくて」と。
その衝撃たるや、自慢げに空中を飛ばして見せたピザ生地を落としたことにも気付かない動揺っぷり。
落胆して、チーズを床に撒き散らしながら下がっていった裏のキッチンで泣く店長に、悪魔(松本慎也さん)が「明日の結婚式当日、11時59分にあの女は死ぬ」と告げてから、その運命を変えるために悪魔を始め、チキン野郎の新郎クサカベ ツトム(佐野大樹さん)、よく物を失くす神父(原 慎一さん)、見た目はヤクザだがパン工場で働くナツカワの兄(今奈良孝行さん)を巻き込みながらブスな死神(加藤 諒さん)に立ち向かう……!
—
というお話です。

作品のあらすじが大まかに理解できた辺りで、「黒魔術」というくらいだから略奪愛してしまうのかしらと内心ハラハラしていたんですけれども、最後は悪魔の魔術に頼ることなく、自分の感情を押し殺して好きな相手の門出を後押しする店長がとてもカッコよかったです。
タイトルで「恋の黒魔術」なんて謳うくらいですから店長が幸せになると思うじゃないですか。しかし店長の恋は成就しないというね!ツライ!!
私の前にもイケメンでバリスタな店長現れないかな……

気になりキャスト

ご紹介するのは3名になりますが、役者が少なく、一人ひとりがたった一役を与えられている作品でしたので、皆さん個性豊かでとても魅力的でした。

ミズノ役高橋龍輝さん

龍輝くんを観るのは5代目越前リョーマ振りです!

今時の若い子っぽいアルバイト役だったんですけど、すごく自然でしたし、なんというか、月並みですけど成長したんですね……!
元ミュキャスに当時の役柄と重ね合わせて見てしまうのが悪い癖なのですが、店長に対して軽く「すみませーん」と謝る様が記憶喪失後にライバルズ、その中でも日吉と戦った際に零式を放ち乾にラケットヘッド30cm云々言われた後のリョーマを思い出しました。
当時と比べても、テニミュ卒業から今までテレビや舞台で活躍されていたみたいですし、大分経験積んだんだなと思える演技でした。

今回の龍輝くん演じるミズノですが、偏屈な店長を理解してフォローしてあげるアルバイトの役。
話の主人公は店長ですが、ミズノも同じくらい出突っ張り。
店長とミズノの掛け合いがコメディ感溢れてて、終始笑いっぱなしでした。

店長役佐野瑞樹さん

正直あまりバリスタ感はありませんでした!しかし理想の店長でした!
前作、WBB vol.6 『そして、今夜もニコラシカ!』でもバリスタを演じてらっしゃった瑞樹さん。
その際はダンディなイメージだったからか、余計に今回変人、偏屈でダメな人間感が強かったです。笑
基本的にダメな人なんですけど、こう、やるときは決めてくれる頼もしさ!
あれです、普段悪い不良がたまに良いことをすると、日常的に良い人よりも褒められるあの感じです。
ずっときちっとしている人よりも、人間的にダメな異性が好きな私にはこの瑞樹さん演じる店長がツボでした……。

悪魔役松本慎也さん

ばっちりメイクがまさに悪魔……!笑
真っ先に思い出したのがデーモン小暮閣下です!w
カーテンコールのトークでも瑞樹さんがお話されていましたが、素のお顔がわからなすぎてこれ別人が演じていてもわかりませんね!w

登場から、「願いを言え!」のお決まりの悪魔の台詞、高笑いまでばっちり決まっておりました。
特に人を馬鹿にするような嫌な感じの、こう、見下す笑顔といいますか。
口を大きく開けて舌を出す悪魔っぽい表情!
上演中演じていらっしゃるときは勿論ですが、カーテンコールの挨拶が終わり、袖にはける瞬間まで悪魔のような表情をしてらっしゃって素敵でした。

観劇後に松本さんのお顔をGoogle先生に教えてもらったのですが、イケメンじゃないですか……!
なんというイケメンの無駄遣い……!笑

もしも目の前に悪魔が現れたら

「お前を呪い殺してやろうかぁ!」なんて言われたらそれこそ初見のナツカワさんのように一目散にその場から逃げ出しますが、「願いを3つ叶えてやる」と言われたらその限りじゃないと思うんですよね。
自分の寿命と引換えにしても叶えたい願い……ロマンがありますよね………笑
たとえ願いに応じた寿命が必要になるとしても、私はきっと店長のように雑用だけでは終わらせないだろうな、と。笑
電球の交換も、切れた電球の始末も全部自分でやるので、自分の力だけでは絶対に成し得ないファンタジーを願いたいです。
ひとつは決まってますが、あとふたつが思い浮かばない……
願いをみっつ叶えてくれる悪魔が現れる前にあとふたつ考えておかなくちゃですね。

今でもキュウべぇが私の目の前に現れてくれると信じていますが、そうこうしている内に歳を重ねていく一方なので、これからは悪魔と契約するために落ちている聖書を探そうかと思います。

公演概要

WBB vol.7『バリスタと恋の黒魔術』

2014年11月8日(土)~16日(日)@東京:赤坂RED/THEATER

スタッフ

脚本:小峯裕之
演出:亀田真二郎(東京パチプロデュース)

キャスト

佐野瑞樹 / 佐野大樹 /
高橋龍輝 / 松本慎也(Studio Life) /
原 慎一(夜ふかしの会)/ 加藤 諒 /
小出由華 / 今奈良孝行

ストーリー

ある日突然、悪魔が地上に舞い降りた――!

偶然にも呼び寄せたのは、エスプレッソが自慢のカフェの店主。
だが彼は、「他人の力は借りない」がモットーの変わり者で、
「願いを叶えてやる」という悪魔をスルーし、いつも通りの時間を過ごす。
そんな中、店に店主と「旧知の間柄」である女性が訪れ、彼の日常は一変。
悪魔が、彼女に迫る「危機」を予知してみせたのだ――。

彼女を守るため、そして私欲のため、
店主は若きアルバイト店員や悪魔を巻き込み奔走。
それはいつの間に、彼女と婚約者との、仲を引き裂く作戦へと発展していき……。

はたして恋愛力ゼロの偏屈男は、幸せを掴むことができるのか――!?
(公式サイトより引用)

公演公式サイトはこちら

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カテゴリー: 舞台 タグ: WBB, ミュキャス, 舞台

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